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戸建を新築する前に必要な気づき。注文住宅は”オーダースーツ”と一緒。

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最近家を建てられた方、もしくはこれから建てようとしている方の多くは、
「こんな家に住みたいから家を建てる!」ではなく、「持ち家を検討する時期だから家を建てる!」になっていないでしょうか。

もしそうだとするならば、あなたが資産家でこれから何軒も家を建てる予定であれば話は別ですが、「一生に一度の買い物」と考えている方であれば、一から家を作りあげる完全な注文住宅は避けることをおすすめします。

理由はただひとつ、「高くつく可能性が高い」からです。

就職するにあたってスーツが必要になった男子学生が、吊るしを選ばず、さらにセミオーダー、パターンオーダーでもなく、フルオーダーでスーツを作ろうとしている人がどれだけ無謀か考えて頂けるとわかりやすいでしょう。
そう、完全な注文住宅はフルオーダーのスーツと同じなのです。

「俺はテーラーの家系に生まれて、ずっとスーツを着てきた。だから自身の絶対的なポリシーやスタイルをスーツに取り入れ、コレコレこうした場面での着用を予定しているんだ!」という方であればもちろんいいのです。

ただほとんどの人は好みがあっても「少し細い方がかっこいいな。ベストもあった方がいいかな。」程度だと思います。

それであれば、ある程度完成された形の吊るしや、自分の好みのスタイルをカスタム出来るセミオーダーで十分。

プロの方が間違いのないスタイルと生地で、万人が満足できるよう作りあげられている商品なわけですから。

そうして何着もスーツを着ていく事で自分の体型にはどんなスタイルが似合うのか、好みのスタイルはどんなものなのか、が具体化していくことで”フルオーダー”にたどり着き全てを自分で作り上げる「価値」がわかってくると思います。

注文住宅も実はこれと同じで、建築関係に携わる人を除けば、ほとんどの方は家に対して素人なわけで、好みといっても「こういうスタイルの家がいいなあ」「こんな間取りがいいなぁ」くらいだと思うのです。

であれば、予算を抑えて作りのしっかりした建売や企画住宅等のセミオーダーパターンが絶対的に価格的なメリットは大きいです。

素人が理想とする家というのはプロ目線からすると往々にして「とんでも物件」な場合が多く、絶対的なこだわりと執念、実現する為の資金があってこそ成り立つ場合が多いです。

ただし、その”絶対的なこだわりと執念と資金”があれば、きっと価格以上の満足度が得られるのもまた注文住宅の特徴でもあります。

いずれにせよ、自分自身が家を建てるわけではないので信頼出来る「良い業者」と巡り会えることがなによりも大事なのだと思います。

建売や企画住宅は特に、しっかりと見極めないと同じような商品でも粗悪な作りのものがあったりするらしいのでお気をつけください。