ゴールデンウィークのキャンプで注意しなければいけないことってある?
大型連休に初めてキャンプデビューする人も多いと思う。
初めてのキャンプ、特に大型連休の季節だからこと注意しなければならないのは「風対策」なんです。
強風対策を怠ってしまいとテント倒壊!なんてことにならないようしっかりと対策しておこう。
初めてだからこそテント設営はマニュアル通りに全てペグダウンすること。
夏の台風時期だけでなく、春のゴールデンウィーク時期も実は風が強くなる日が多い季節でもある。
さすがに台風予報の中、キャンプを決行するツワモノはいないと思うが、キャンプは自然を相手にするアクティビティ。途中まで穏やかな天気だったのに、夕方になると猛烈な風が吹き荒れてしまう時もきっとあるはず。
テントが風で倒壊してしまった!なんてことのないように、ペグダウンだけはしっかりと行っておこう。
全ての箇所をペグダウンすることを忘れない
テントは大きく分けてインナーテントとフライシートに分かれている。
インナーテントは人が寝たり荷物を置いたりすることである程度の重しを稼げることから、ペグダウンを怠る人も多いかもしれない。
また、フライシートについても、四隅の重要そうな箇所だけペグダウンして、他の場所は優先度が低いだろうと思ってしまいペグダウンをサボりがちだったりする。
ところが、テントの強度はマニュアル通りに設営して初めて得られるというもの。
ペグによる固定やロープのテンションが甘かったりすると風がうまく逃げてくれず、もろにテントやフライシートを煽って崩壊してしまう事もあるのだ。
これが、周りが明るいうちならまだいいのだが、夜中だったりすると一大事である。
夜中に急に風が強くなることだってある
「設営時はそんなに風が強くないから」という理由でペグダウンを怠る場合が多い。
が、いつ風が強くなるかはわからないのだ。
実は、過去にキャンプの最中尋常ではない台風並みの風に遭遇してしまった時がある。
それは5月の連休中、家族と一緒にキャンプをした時のこと。天気は晴れ。テントを設営し出したのが午後3時頃だったか。その時は少し風が強いなぁ程度で、設営に支障が出るほどのものではなかった。
この時、「これ以上風が強くなると怖いなぁ」と思ったので、毎回サボっていたインナーテントの全ての箇所をペグダウンし、フライシートまわりもしっかりと固定しテンションをかけておいた。
いつもならタープも立てるのだが、この日はそこまでゆっくりしない予定だったのと、風がだんだん強まってくるような気配を感じたのでやめておいた。
案の定、時間が経つにつれ風が強くなり、眠りにつく10時頃にはバタバタとテントがあおられるくらいの風の強さになっていた。
日付が変わり夜中の2時頃にはさらに風が強くなり、まさに暴風である。
インナーテントの側面が大きくひしゃげてしまうほどの風の強さで、とても寝ていられる状態ではなかった。
ペグの状態も気になったので外に出てみると、何組かのテントは崩壊していた。
なんとか復旧を試みているようだったが、この暴風と暗闇の中、登山用ではないキャンプ用のテントを設営するのは不可能に近いだろう。
幸い、自分のテントはすべての箇所でペグが外れたりしている事はなく、撤収まで無事に過ごす事ができた。
テントはマニュアル通りに設営してこそ安全性が高まる。
危険を感じたらなるべく早めに撤収すべきだが、徐々に天候が変わり、夜中に突如暴風に遭遇してしまう事もある。
大手メーカーのテントであれば、ある程度の風速にも耐えられるような設計はされているはずだが、あくまで「きちんと設営をした場合に限る」ということを忘れてはいけない。
自分はもちろん、一緒にキャンプをする人たちの安全の為にもペグダウンは怠ることのないように心がけたい。
ペグは多めに準備しよう【テント付属以外のものがより安心】
ペグが抜けやすい地面の状態だったり、石がごろごろしてペグがうまく刺さらず機能しない場合も考えられる。
特にテントに付属しているようなプラスチックのペグはどうしても強度的に劣ってしまう。付属のプラスチックペグが折れたりした時の代用としても使えるので可能であれば長さと強度がある別売りのものを余分に揃えておいた方が良い。
ちなみに、最強ペグとして有名なのはsnowpeakのソリッドステーク。鍛造製でずしりと重く、ゆるい地面や砂利の地面でも問題なく食い込んで行くので、特にタープやフライシートを固定するのに用いられている。
その分値段も少しお高いので、お財布と相談しながら。。万が一に備えて何本か持っておくだけでも安心感はある(笑)
↓snowpeakではないが、視認性も高いカラフルな鍛造ペグも人気。