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初めての海外一人旅はベトナムへ。6日目〜ドラゴンボートのぬるい缶ビールはそれでも至高だった〜

TRAVEL

フエのティエンムー寺でベトナム旅行最大に心が動かされた。

宿の朝食は昨日とまったく同じ。
手作り感溢れるオムレツを軽くいただき、濃厚なベトナム式?のコーヒーを飲んだ。

今日はホーチミンまで飛行機で移動する予定なのだが、出発は昼過ぎなので、それまでもう少しフエを観光しようと予定には無かったティエンムー寺を見に行くことに。

宿のある新市街からはおよそ10km程離れているだかろうか、歩くには距離がありすぎたのでホテルにタクシーを呼んでもらった。

ティエンムー寺までお願いすると、きっちりとメーターが回った分だけ63,000ドンのみ請求された。
ちゃんと目的地に行け!こんなに高いわけないだろう!と、タクシーとなると大体が喧嘩腰になってしまうので、こういう誠意のある対応をされると、逆にチップを渡したくなるので人間って不思議なもんである。

ティエンムー寺
1601年創建、仏像が安置されたおよそ21mにもなる七層八角形の塔がシンボルとして建てられている寺。

シンボルである大きな塔こそ異国感があるものの、そこを通り抜けると、日本にいるような心が落ち着く雰囲気の寺がある。

なんとも穏やかだなぁと思っていると、車庫らしいところに古びて錆びた、全体が青みがかった車が一台ポツンと置いてある。

普段使っているのかと思われる程に、何気なく置かれたその車のフロントガラスに立てかけてある一枚の写真を見て、僕は衝撃を受けた。

ご存知の人も多いと思うが、「rage against the machine」というバンドの、人が炎に包まれたあのジャケット写真である。そして、そのジャケット写真には、炎に包まれた人の背後に一台の車が写りこんでいるのである。

なぜこの写真?

なんの関係が?

今、僕の目の前にある、この錆びて古びた車ってまさか!?

この日、ここに立ち寄ったことで、ベトナムという国の歴史的背景、そして、この時何が起きていたのかを深く知りたくなった。
知らなければいけないような気がした。

フォーン川は濁っているけどドラゴンボートに乗れば心は洗われる。

ひとまず、興奮気味の自分を落ち着かせつつ、とにかく暑くて堪らなくなってきたので、一度市街地へ戻ることに。
帰りは、せっかくなので観光らしいことをしようと思い、フォーン川を移動するドラゴンボートなるベトナム名物のボートで市街まで移動することに。

値段を聞くと6ドルだと。

高ぇーな。。

100,000ドンでもいいよ、と。

あんまり変わらないけど、記念にもなるしまぁいいかと、おばちゃんにお金を渡す。

船を操縦するおばちゃんがしきりにビールをすすめてくるので、常温かと思われるぬるい缶ビールを20,000ドンというびっくり価格で購入し、それでも暑さでカラカラの喉には嬉しく、ボートの上から流れるフエの街を眺めながら飲むビールは至高だ。
フォーン川の上を市街地方面目指して進むドラゴンボートは、思いの外スピードが早く、体を流れる涼しい風が最高に心地よかった。

空港からホーチミン市内への移動は、タクシーチケットを買いどや顔でタクシーに乗り込む。

市街地に戻り、昨夜行った宿近くのフォーを食べ、空港まで移動するバスに乗るためバス停へ向かう。

バス停と思しき看板等はないものの、たまたま空港行きのバスが停車中だったのでそのまま乗ることが出来た。

空港まではの客は僕一人だけだったけど、40,000ドンという価格で移動できたので、やはり路線バスって経済的だ。

スムーズにバスに乗れたおかけで、思いの外空港で時間を潰さなければならなくなったが、「地球の歩き方」の巻末にあるベトナムの歴史をなんども読み返したり、アイスを食べたりのんびり過ごす。

ホーチミンに到着後、再びタクシーで市内まで移動するのだが、さすがに同じ轍は踏んでたまるかと、公式のタクシーチケットを購入し堂々とタクチケ専用乗り場からタクシーに乗り込む。
きっと、自分が思っている以上にどや顔になっていたことだろう。

既にお金は払っているという、なんともいえない安心感というか優越感というか、そんな心持ちで市内まで移動する。

ベトナム最後の夜は贅沢に風呂へ浸かる。

安宿が集まるエリアで、今日の宿を探す。

ベトナム旅行最後の宿ということもあり、ちょっと贅沢に一泊32ドルのホテルに決定。
スタッフは愛想がよく、ホテルも綺麗で清潔感が感じられる。部屋にはベッドが二つあり、バスタブまである豪華仕様だった。

部屋のミニバーのビールを飲み干したところで、外へ出て今日の夕飯へ。

賑わいのある良さげな食堂へ適当に入り、揚げ春巻きと揚げ麺とサイゴンビールを注文する。
しかし、ベトナムの料理はどれもビールに合うものばかりだと思ってしまうのは僕だけだろうか。

追加でLARUEビールを注文し、いい気分になったので宿へ戻り、豪華仕様のバスタブへお湯をはり、普段日本でも入らない湯船にゆっくりと浸かって疲れを癒した。

明日はベトナム最終日だ。

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