ベトナム初の世界遺産、フエの古の建造物はのどかで独特な雰囲気だった。
朝起きて、朝食を食べる為にせっせと階段を降りて１階へ。
朝食は手作り感溢れるオムレツを軽くいただき、濃厚なベトナム式？のコーヒーを飲む。
昨日案内された通り、２階の道路側に面した部屋へ移る。
ひ、広い！
正直、昨日（今朝）までの部屋は独房に近い狭さと質素さだったのだが、こちらは一気にホテルライクな部屋になった。
ベトナムらしい調度品がおかれ、ベッドは２つありどちらも広々。なにより部屋の奥、道路が目に面してバルコニーがあり、そこから眺めるフエの街の息遣いは最高だった。
ちょっとだけ高いけど（といっても、昨日の部屋と６ドルしか違わないが・・・）部屋を移ってよかった！
ベトナムの国内線はリコンファームをしに行こう！
近くにベトナム空港のオフィスがあるので、明日ホーチミンまでの国内線の予約をリコンファームしにいく。
さすが、航空会社のオフィス。
安宿街をうろつくバックパッカーに似合わないような、空調の効いた清潔感のあるオフィスでちょっとびっくりする。
チケットを見せると、パソコンで空席状況を確認したのかすぐに返却され、「問題ないよ」とのこと。
リコンファームの手続きをしたような感じには見えなかったが、予約した便は空席が多いのだろうか、問題ないということだったのできっと大丈夫だろう。
阮朝王宮はとにかく広い。真夏は地獄かも。
航空会社のオフィスを後にすると、その足で世界遺産でもある阮朝王宮へ行く。
途中フォーン川にまたがる橋を渡り、1.5kmほど歩くことになるのだが、王宮へ着く頃には上着やズボンの腰まわりまで汗でびっしょりになってしまった。
いやぁ、暑い。
さすがベトナム。
ベトナム最後の王朝、阮朝の王宮は、王宮内に建築物や見所が点在している。
かなりの広さで、緑も多く残されているので、なんだか広大な公園を散歩しているような気分になる。
王宮とはいえ、「豪華！」というよりも、どこかフエらしいのどかな雰囲気が漂うなんだか不思議な空間だった。
ベトナム戦争により、多くの王宮内の建物が破壊され、気づけられている姿が、そのある種独特な雰囲気を醸し出してるのかもしれない。
とにかく広く、ひとつひとつ丁寧に見てまわるとかなりの時間を要することになると思うので、時間配分には注意した方が良いかもしれない。
ベトナムでの買い物は釣り銭の代わりに飴をもらうことがある。でも嬉しい。
お腹が空いたので、王宮から出てすぐ近くの食堂でフォーを食べ、ビールを飲んだ。
汗をたくさんかいてしまい、着替えが無くなりそうだったので、近くのショッピングセンターを覗いてみるがこれが大ハズレ。
２階建のそこそこ大きい近代的なショッピングセンターのはずなのだが、営業しているお店がほぼなくゴーストタウンと化していた。
もちろん、欲しかった着替えも見つからなそうだったので、それならと、宿近くの雑貨店で洗剤を購入し洗濯することにした。
ベトナムでは、買い物の際、細かいお釣りが発生する場合にお金ではなく飴玉を渡される場合があるらしいのだが、
雑貨店で洗剤を買ったら、やはり釣り銭の代わりに飴玉だった。
これはこれでなんだか嬉しい楽しい気持ちになり、もらった飴玉をコロコロ舐めながら、宿の浴槽で手洗いの洗濯に励むのだった。
本やら眺めながら宿でぼんやりと過ごし、洗濯物（ズボンも洗っちゃった。。）が乾くのを待つ。
この日差しならすぐに乾くかと思っていたら、脱水が甘かったか完全に乾くにはまだ時間がかかりそうだったが、そろそろお腹も減ってきたので、じんわり濡れたズボンに足を通し、あまりにも絶品だった昨日のフン・ボー・フエのお店に行く。
うまい。
間違いない。
でも、今日はたくさん歩いてお腹も空いていたのか、フォー一杯ではお腹が満たされなかったので、別のお店へはしごフォー。
２件目のこちらも、人気店のようだが味は少し甘めが強く、僕の好みはやはり一杯目のお店だ。
近くの露店でビールと水を買って帰る。
フエの街をバルコニーから見下ろしながら、ゆっくりとベトナムのビールを味わう。
生ぬるい夜風もなんだか心地よく、気分の良い時間を過ごすことができた。